フォトトランジスタの選別機を作った話
この記事は、 WMMC Advent Calendar 2022の7日目の記事です。
マウスの進捗は特に無いので、秋頃にフォトトラの選別やった話を書きます。
きっかけ
僕が去年弊サークルWMMCの標準機体を作ったとき
なんか左センサーだけやけに感度良いんだけど……
制御が左右均等にかかってくれないんだけど……
まあ原因は明確、フォトトラの感度がバラバラだったんですよね。これがLEDの輝度がバラバラとかだったら見た目でわかるんですが、フォトトラだとそうはいきませんので。
というわけで、フォトトラの選別をやろうと思い立ったわけです。
作ったフォトトランジスタ選別機
やってることは簡単で、左側にセットしたLEDで光を投光、右側にセットしたフォトトランジスタでLEDの光を受光します。
LEDとフォトトラの光軸がずれたらこの測定の意味が何も無いので、フォトトラとLEDは、マイコンの石を台座にして高さを合わせた上でピンソケにさして固定します。
LED駆動用に手元にいい感じのMOS-FETがなかったので、TA7291Pに登場してもらいました。
(関係ないけどなんでTA7291P絶版になってしまったんだ……)
LEDをPWMで徐々に明るくして、光量と出力電圧の関係をオシロで読むという感じです。
測定結果
今回測定するフォトトラ
http://www.kashinoki.co.jp/pdf/ST-1KL3A.pdf
赤色が受光できて応答時間も優秀な一個220円の高級フォトトラです。
マイクロマウス御用達のアレともいいますね。
サークル在庫を全数検査してみました。正直こんなに違いが出るとは思ってませんでしたね。当然オシロのレンジは全く変えてないです。
RTが選別品として売ってるフォトトラはほとんど、コーデンシからまとめ買いしたやつの1.5倍くらいの感度がありました。
たぶん去年僕が作ったときにも左センサに一個だけRT選別品を使用してしまったんだろうな~という感じがします。
なんとなく特性が近そうなフォトトラを集めてパックしといたんで、こういう事故が今後怒らないことを願います。
終わり?
技術のような、技術じゃないような。まあ許してください。
今更なんですが、ゼロから飽和するところまで測定しないと意味ないよなぁとか思ったりしましたが、まあ後の祭りなんでそこも許してください。
明日はRivièreさんの「今年のお買い物」です。お楽しみに。